フリーエンジニアに必要な非生産性の業務

企業では専門性に特化した仕事に従事できるのがエンジニアであり、人材としての単価が高いからこそ生産性のある仕事に集中できる環境が提供されていることが多い。これに比べるとフリーエンジニアという働き方は時間を非生産性の業務に費やさなければならなくなりがちである。やるべきエンジニアの仕事を行う生産性のある業務が大半を占めるのは確かだが、それだけを行っていてはフリーエンジニアとして働くことはできない。企業では他のスタッフによって行われていた業務内容も自分で担わなければならないのである。

仕事をするためには自分で仕事を獲得することが必要であり、営業活動を行う必要があるのはある意味では非生産性だろう。あくまで仕事をして生産的な活動をするためのきっかけになるものだからである。営業の積極性がなければなかなかフリーエンジニアとして稼げるようにはならない。

一方、より非生産的な業務内容となるのが経理であり、個人事業主として出納帳を付けて確定申告を行うことは義務である。必要経費についての考え方や青色申告の行い方について勉強して日常的に帳簿をつけることが重要になる。必要があれば税理士などに依頼して帳簿の作成も確定申告もまかせてしまうことができ、節税を行いつつ業務を軽減するには適している方法だろう。費用はかかることを考慮すると自分で行うというのも賢明であり、会計ソフトなどを使用して行っている人も多いのが経理業務である。